2019年11月28日木曜日

【こびへつらってまで客など要らん】

僕は12年間ほど税理士事務所に努めて勤めたが、それで得た成果と言えば「貸借対照表」を漢字で書けるようになったことぐらいだろうか。しかし「源泉徴収票」の「票」を「表」と勘違いして12年間も覚えていた。それでもちゃんと勤まったのだから世の中、結構甘い。2万人の総合メーカーから300人の薬品会社に転職し、そして20人の税理士事務所に入った僕。当初、お客さんを増やさなければと飛び込み営業などもやってみた。いいかい、マジで。その当時はまだ税理士法により税理士事務所の営業は許されていなかった古き良きビンテージな時代だったので異業種セミナーを名目に営業をかけたりした。ある日、そのことをポロッと所長に漏らしたら烈火の如く叱られた。「へ?何で僕を叱るの?僕が何をしたというの?」と自分が叱られる理由がまったく分からなかった。所長曰く「飛び込み営業なんてするな。相手に頭を下げるのではなく、頭を下げられる商売をしなさい」と。おぉ!あまりにファンタスティックなその言葉。それまでの会社で「飛び込み営業が営業の基本だ」と体に植え付けられ、当たり前すぎて褒められはしないにしても叱られることなどあり得なかった。だからこそ、その当時の僕には衝撃的な出来事だった。そして、それが今でも僕の営業スタイルになっている。こびへつらってまで客など要らん。
https://www.zeirishijimusyo.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿